
ボクの育った環境には、年末年始の儀式がある。
いつからあるのかは知らないが、独特の儀式だと独立してから知った。
年末ルール①
我が家は12月25日~1月3日まで、個々の予定を入れてはならない。
年末ルール②
12月26~12月28日までに、各自分担された場所の掃除を終わらせておくこと。
また、年賀状も必ず一筆書いて出すこと。
12月30日
朝早くからたたき起こされて、家族全員で大掃除。
夕方から車で、業務用スーパーへ年末年始分の食材調達に、全員で買い物に行く。
ここでもまた役割分担が決まってる。
12月31日
母上は朝から、年始の御節の下ごしらえをする。
休む間も無く昼を作り、休む間も無くまた御節の下ごしらえ。
夕方ちょい前から近くの銭湯に全員で行き、家に着くなり即時に年越しソバの準備に大慌ての母上。
除夜の鐘がなる頃TVは消され、一同新しいパジャマに着替えて向き合って正座。
ジっと日付が変わるのを無言で待つ。
年始のルール①
挨拶が終わるまで寝てはならない。
年始のルール②
ノルかソルかは運次第。取られたら取り返せ
1月1日0時0分
母上と子供側から、家長へ新年の挨拶をする。家長が挨拶を返して新年の挨拶終了。
1月1日10時
毎年必ず集まる場所がある。
薄っぺらい笑顔を浮かべる大人が沢山集まるこの場所が、ボクは苦痛で大嫌いだった。
この集まりから戻ると、前日から母上が仕込んだお雑煮や御節などを並べて、家族揃ってのお昼となる。
1月2・3日
親戚の挨拶周り。
じいちゃまとばぁちゃまは好きだったけど、集まる親戚は大嫌いだった。
学歴学歴と従兄弟自慢にウンザリだった。
親戚の挨拶周りから帰ると、家族揃って徹夜でゲーム。
各々の小遣いかけた大勝負!
文句は一切受け付けて貰えない。
この勝負に負けると、お年玉が全部回収されるという、哀れな1年の始まりだ。
情け容赦はないからガチで回収される。
独立するまでこのルールは、ただの一度も無くなる時はなかった。
なんで新パジャマだったのかは、今でもナゾだ・・・。