Nebosukeの引籠り部屋

日常で思ったことを気ままに書いてる”ボヤきブログ”です。

呪いの呪文

宣告の2年が経過しても歩行はできている。それどころか順調に体力も筋力もついてきて、正社員として働きながら資格学校に通うほど多忙な生活が過ごせているのに、どうしても医者の言葉が頭から離れない。

若干の麻痺や動きにくい関節はあるけれど、それでもなんとか日常生活を取り戻したのに、また見えない何かが後ろから迫ってきているような恐怖があった。

投与した薬の影響でスカスカになった骨の密度はそう簡単に戻るものではない。だから当時は身長170㎝弱のボクは体重35キロ~40キロ台をキープして、骨への負担を減らせば崩れ難くなり、長く保てるのではないかと体重を異常に気にしていた。結果は言わずもがな、拒食症になってしまったけど。

目覚めた時にまた動かなくなっていたら・・・そう思うと瞼を閉じるのが怖くて、不眠症を再び引き起こしていた。毎朝目覚めた時に、全身の稼働を確認して、「今日も無事だと」ホッとする。そんなそんな神経が磨り減るような恐怖生活が続いた。

医者という専門家が発した言葉は、最早ボクにとっては毒になり、最早、呪いの呪文にさえ思えた。

 

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闘病日記 - toratora Nebokoの引籠り部屋