Nebosukeの引籠り部屋

日常で思ったことを気ままに書いてる”ボヤきブログ”です。

ありがとうございました。

今朝方、ボクの心を救いあげてくれた恩師が他界してしまった。
今年4月、珍しくボクを施術してくれて、凄く久しぶりに沢山会話したのが、先生との会話の最後だった。

恩師である女医さんとボクの出会いは20年前。
当時は麻痺から回復して社会復帰をしてから1・2年経ったくらいで、まだまだ再発の可能性を抱えていた。人からの紹介で期待薄で行ってみたのが、恩師である女医さんが夫婦経営している東洋クリニックだった。

恩師である女医さんは、サバサバした性格の方で、言い方は厳しいけれどその言葉はとても温かくて、疑心暗鬼だったボクの心の壁を正面からドンドンドンとノックした方

本来だったらノックされるのは嫌なんだけど、不思議とそのノックが嫌ではなかった。

育った環境がとても厳しかったというのもあるのかもしれないが、ボクの考え方は年相応では無いようで、同年代とは合わななと感じることは多かった。おまけに麻痺の時に沢山の暴力的な言葉と奇異な目を浴びてきたこと、そして医者からのモルモットのような実験的な扱いなどで人が怖かったボクにとっては、この方の言葉一つ一つはとても心地よかったんだ。聞いてくれて、真っすぐに真剣に答えてくれた人であり、真剣に叱ってくれた人であり、心に寄り添ってくれた人。初診がこの女医さんで無かったら、ボクはこのクリニック通ってなかったと思う。

通い始めて10年くらいしてからだろうか、主治医がご主人である院長にかわってしまってからは、院内で会う機会が減ったけれど、何の縁なのか、心で何かを迷っている時は院内で合う・・・という不思議な縁があった。
10年務めた会社を退職する時も、起業する時も院内でバッタリあってお話する事ができて、迷い吹っ切れて行動する事ができた。

なんだろうか。
特別何かをアドバイスされる訳ではない。ただ、「ボクらしく生きれているから大丈夫。自分を信じろ」と言われているような、言葉にできない何かがストンと落ちてくるんだ。だから帰路ではスッと胸を張って、迷いに答えを出しているボクがいるんだ。ホントに、言葉に不思議な力をもった女医さんでした。

先生に出会えたことは、幸せな縁だと思っています。天から先生に笑われないように、これからも今を楽しんで生きれるボクで在りたいと思っています。

先生、20年間ありがとうございました。