ボクが独り暮らしをする前は、よく一緒に日曜大工をしたね。
でも、ボクの体が不自由になってからは、互いの心の距離感がズレてしまって、お互い距離を置こう、土台を作ろうと話し合って、決めて、父上が居ない間にボクはあの家を旅立った。
久々に声を聞いたのは、旅立ちから2年後の結婚報告だったね。
過保護の父上にとっては、干渉しない2年は試練だったろうね。
一人で発作と戦うボクにとっても試練な2年だった。
でも必要な時間だったと、今でも思うよ。
親にどれだけどっぷり甘えてたかを、痛感した。
受験漬けの2年間だったけど、色んなことを経験できたから、視野も広げられた。
その受験漬けと経験から得たものが、今のボクの武器となり、転職にも成功できたと思ってる。
独り暮らしを許可してくれなければ、得られなかった武器だと思う。
土台を作れと、ボクを送り出してくれてありがとう。
