暑さ過ぎたらあっという間に今年も終わり。
年々、四季の境目が曖昧になってきているせいかいつの間にか季節が変わっているから、体感と時の流れががあってないような気がするのはボクだけだろうか。
さて、
皆さんは今年を漢字1文字で表すとなんですか?
ボクは「削」ですね。
一本の連絡から始まった、精神も体力も睡眠も限界まで削られた怒涛の1年でした。
今年始まって直ぐに家族一同集まってワイワイと食事をしたのに、2月の末、兄上から連絡を貰ってすっ飛んでいった時にはもう、母上はミイラのような姿に変わり果てて寝たきりになっていた。父が他界してから僅か数年で、母上も失うのかと気が気ではなかった。
救急搬送しなんとか一命を取り止めた母上は、重度の腎疾患で3月から入院。
入院手続きやら重度疾患の手続きやらで、病院側のサポートを受けながらも書類の手続きに奔走した4月。
何度も生命の危機はあったけれど、本人の生きたいという思いに応えるかのように体が回復し、5月に一時退院の許可が下りた。
透析は免れたが油断はできない状態で、ボクも兄上も母上の介護を中心とした生活リズムに変更せざるを得なかった。
様態が安定し一息付けた頃には季節は夏。
まだまだ書類の手続きがあり、夏になってもボクは、相変わらず役所!仕事!役所!介護の日々。
「柔らかいものを少し」の食事から「普通食」へと切り替えができた頃には季節は秋。
母上は車イスを卒業し歩行補助具だけで移動ができるようになり、筋力回復のリハビリが始まった。
交通機関を使って通院ができるようになった頃には季節は冬。
ホントに目まぐるしい1年だったなと、もう燃料切れで倒れ込みたくなるような年の終わりでした。
恐らくずっと介護が必要なのだろう。
介護は楽ではないけれど、親不孝者が親孝行できる機会を与えられたんだと思って、あの日逝かないでいてくれた母上の生命力に感謝をして、来年も孝行したいと思います。
それでは、良いお年を。