あれから更に探しまくり、もうこの県には訪ねてない病院がないのでは?と思った頃、ようやく検査を受け入れてくれた病院が見つかった。
ひとまず映像系の検査に加えて脳波や血管なども検査したが、ここでも異常は見当たらなかったのだが、医師は血管の異常な細さが気になったようで、一つの仮説をたてた。
血管の異常な細さが原因と考えた場合、血流が回らず痺れが出る。そして痺れが続けば機能障害が出てもおかしくない。
血管を元の太さに戻し血流を良くすれば改善するのではないかという事で治療方針が決まり、薬の服用を開始した。
ボクにとっては、麻痺してから初めての「治療」なので、不安半分期待半分の複雑な心境だったが、何もしなければ何も変わらないので、医師に従う事にした。